“きよう/\”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
洶々50.0%
恟々25.0%
洶〻25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
須臾しゆゆにして波濤洶々きよう/\の音漸く高く、風力の衝突は頻りに全屋をうごかせり。我とポツジヨとはともに戸外に出でゝ瞻望せんばうしたり。時に夕陽は震怒したる海の暗緑なる水を射て、大波の起る處雪花亂れひるがへれり。
お高婆さんの皺くちやな顔が覗くと、首をすくめて恟々きよう/\する。
橋流れて水流れず、橋流れて水流れず、ハテナ、橋流れて水流れず、と口の中で扱ひ、胸の中でんで居ると、忽ち昼間渡つた仮そめの橋が洶〻きよう/\と流れる渓川の上に架渡されて居た景色が眼に浮んだ。
観画談 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)