“きょうこつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
侠骨50.0%
軽忽33.3%
髐骨16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「江戸の花」には、命をも惜しまない町火消まちびけし鳶者とびのものは寒中でも白足袋しろたびはだし、法被はっぴ一枚の「男伊達おとこだて」をとうとんだ。「いき」には、「江戸の意気張り」「辰巳たつみ侠骨きょうこつ」がなければならない。
「いき」の構造 (新字新仮名) / 九鬼周造(著)
相手にならねば、はなはだ機嫌がわるい※から、余義なくその手を押さえそうにすれば、たちまちきゃッきゃッと軽忽きょうこつな声を発し、高く笑い、遠方へげ、例のまぶちの裏を返して、ベベベーという。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
世の風声をわきまえず。闇々たる石窟に蠢々しゅんしゅんとして動き、食満々と与えざれば、身心髐骨きょうこつと衰えたり。国のため捨つるこの身は富士の根の富士の根の雪にかばねを埋むとも何か恨みむ今はただ。
梅津只円翁伝 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)