“かんない”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
関内40.0%
館内20.0%
唐人屋敷10.0%
寰内10.0%
檻内10.0%
管内10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その日とは、姿を変えた石秀せきしゅうが、北京府の関内かんないへ、首尾よく潜入しえた当日なのだ。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その頃抽斎の四人目の妻五百いおの姉が、正寧のしつ鍋島氏なべしまうじの女小姓を勤めて金吾きんごと呼ばれていた。この金吾の話に、蘭軒はあしなえであったので、館内かんないれんに乗ることを許されていた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
その秋にお種は利七のところへ輿入こしいれいたしましたが、陳はそれでも断念あきらめ兼ねたと見えまして、それから足掛三年唐人屋敷かんない居住いすんでおりましたが、さすがに気落らくたんして
文化七年庚午こうごの歳に生れ詩を大窪詩仏おおくぼしぶつ菊池五山きくちござんに学び、十六歳にして『寰内かんない奇詠』を著し神童と称せられた。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
自己の劃したる檻内かんない咆哮ほうこうして、互にみ合う術は心得ている。一歩でも檻外に向って社会的に同類全体の地位を高めようとは考えていない。
文芸委員は何をするか (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「僕はかく、見に行って来ます。あれは日本堤署にほんつつみしょ管内かんないですね」
赤外線男 (新字新仮名) / 海野十三(著)