“かんえん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
寛延35.7%
灌園21.4%
歓宴14.3%
奸怨7.1%
姦奄7.1%
旱炎7.1%
蘐園7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのは元祖清信が歿年ぼつねん(享保十四年)の頃より寛延かんえん三年の頃まで続いていでしが故に、時として元祖清信の作と混同しておおい今日こんにちの研究者を苦しましむ。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
岩崎灌園かんえんがその著『本草図譜ほんぞうずふ』で右先輩の説を覆えし、この杜若なる植物はアオノクマタケラン(ショウガ科に属し支那と日本とに産し暖地に見る)
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
歓宴かんえんならぬ歓も尽き、武者たちは早や具足の革紐かわひもを締め直し、打物って、持場持場の最後の死所へ散り始めた。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
宋江は消極的になったが、文炳の奸怨かんえんを憎む一党の憤怒はまず、江州立退きの置土産に、また、世上への見せしめだとして、ついに黄家こうけ征伐がもくろまれた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
寛永十四年の夏は、九州一円に近年にない旱炎かんえんな日が続いた。
恩を返す話 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
日本で蘐園かんえん派の漢学や、契冲けいちゅう真淵まぶち以下の国学を、ルネッサンスだなんと云うが、あれは唯復古で、再生ではない。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)