“かどだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
角立54.5%
廉立18.2%
稜立13.6%
門立9.1%
門田4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
絶えずキョトキョトして、そわそわして安んじないばかりか、心にただれたところが有るから何でもないことで妻に角立かどだった言葉を使うことがある。
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
すぐに出張して見ると、水兵は別にこれと云う廉立かどだった暴行をしてはいない。しかし神社仏閣ぶっかくに不遠慮に立ち入る。人家に上がり込む。女子をとらえて揶揄からかう。
堺事件 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
しかしそれも好かった、書生の閑談で事は終って了って、何等のいさくさも無く稜立かどだつことも無く済んで了った。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
空に新秋八月の宵月がちらとさし、軒ばには、門立かどだちの松明たいまつがあかあかといぶされていた。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)