門立かどだ)” の例文
「晴れの門立かどだちだ。縁類を悲しめてここを出たくない。出雲介の首だけを辻にけて、領民どもへ見せてやれ」
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
空に新秋八月の宵月がちらとさし、軒ばには、門立かどだちの松明たいまつがあかあかといぶされていた。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)