“かじとり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
楫取62.5%
舵手25.0%
舵取12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
水主かこ楫取かじとりもその高波の下を潜って、こけつまろびつ、船の上をかけめぐっていたのが、この時分には、もう疲れきって、帆綱にとりついたり、荷の蔭に突伏つっぷしたりして
大菩薩峠:18 安房の国の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
水手かこの勝が威勢よく返事をしました。お松は伝馬に乗って岸へ行くためにかよぐちから出直して、伝馬に乗るべく元船もとふねを下りて行きました。その後で船頭、親仁おやじ水手かこ舵手かじとりらが
大菩薩峠:06 間の山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
舵取かじとりも舵に手がつかない、櫓方ろかたきもをひしがれて姿をひそめ、方向の眼を失った船そのものは、流れに押されて天保山の丘へ着いている。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)