“おぼろよ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
朧夜97.4%
〽朧夜2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
戸外そと朧夜おぼろよであった。月は薄絹におおわれたように、ものうく空を渡りつつあった。村々は薄靄うすもやかされ夢のように浮いていた。
土竜 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
くにも、蕎麥屋そばやはひるにも紋着もんつきだつたことがある、こゝだけでもはるあめ、また朧夜おぼろよ一時代いちじだい面影おもかげおもはれる。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
〽朧夜おぼろよに星の影さへ二ツ三ツ、四ツか五ツか鐘のも、もしや我身わがみ追手おってかと……
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)