“おとこおんな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
男女93.3%
僕婢6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
虚無なんて事を考える女は、女として価値ねうちのない女でしょうか。同窓の人達は皆私を「火星の女」とか「男女おとこおんな」とか綽名を付けておられたようです。
少女地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
むかしから男女おとこおんなの影法師は憎いものに数へられてゐるが、要次郎とおせきはその憎い影法師を土の上に落しながら、摺寄すりよるやうにならんであるいてゐた。
僕婢おとこおんなは陰にわが世なれぬをあざけり、子供はおのずから寛大なる父にのみなずき、かつ良人おっとの何事も鷹揚おうように東洋風なるが、まず夫人不平の種子たねなりけるなり。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
召使いの僕婢おとこおんなことおそきはいつか退けられて、世辞よきが用いられるようになれば、幼き駒子も必ずしも姉を忌むにはあらざれど、姉をそしるが継母の気に入るを覚えてより
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)