“おそれおお”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
恐多50.0%
畏多50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いやう、なにも御存じで、ばばなぞがういふも恐多おそれおおいやうな御人品ごじんぴんぢや、さやうならば行つてござらつせえまし。
二世の契 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
蜀紅しょくこうにしきと言う、天蓋てんがいも広くかかって、真黒まくろ御髪みぐし宝釵ほうさいの玉一つをもさえぎらない、御面影おんおもかげたえなること、御目おんまなざしの美しさ、……申さんは恐多おそれおおい。
七宝の柱 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それやこれやの事から世間では誰いうともなく好色本こうしょくぼん草双紙類の作者の中でもとりわけ『偐紫田舎源氏』の作者柳亭種彦は光源氏ひかるげんじの昔にたとえて畏多おそれおおくも大御所様大奥の秘事を
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
そして、『それは畏多おそれおおいことだからです』と付加えた。そういう話であるが、その沈黙の留学生の言葉を記者は今おもい起して、亜米利加問題と或る関連をたせたいのであった。
ドナウ源流行 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)