“おしはか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
推測46.2%
推量42.3%
7.7%
推察3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
Explanationエキスプラネーション示談はなしあい)、とはらを極めてみると、大きに胸が透いた。己れの打解けた心で推測おしはかるゆえ、さほどに難事とも思えない。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
ぶっきら棒な答えでしかなかったが、彼ら凡下ぼんげ推量おしはかりで、殿を軽んじるようではならぬと考え直したか、また自分からこう語り初める——
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「いかにおぬしがおしはかろうともの、人間の力には天然自然の限りがあるてや。悪あがきは思い止らっしゃれ。」と、猫撫声ねこなでごえを出しましたが、急にもう一度大きな眼を仇白く見開いて
妖婆 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
薄紫の単衣ひとえもの鞘形寺屋緞子さやがたてらやどんすの帯、ベッタリ食っ付けガックリ落とした髷の結振りから推察おしはかると、この女どうやら女役者らしい。よい肉附き、高い身長せい
前記天満焼 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
……女で怨みを買ったことも、金で怨みを受けたことも、これ迄の俺にはなかったはずだ。……覆面姿から推察おしはかると、こいつら辻切りの悪侍わる共かな? しかしそれにしては弱いわるだ。
前記天満焼 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)