“おさだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
長田55.6%
訳語田11.1%
他田11.1%
御定11.1%
阿貞11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一方にはやす川原かわらあめ長田おさだという類の、地名らしきものも生まれているが、こちらは山か空か、どの辺にあるのかも考えられず、そうしてまた語義も明らかでない。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
四五十年あとまでは、唯関と言うばかりで、何のしるしもなかった。其があの、近江の滋賀の宮に馴染み深かった、其よ。大和では、磯城しき訳語田おさだ御館みたちに居られたお方。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
鴨がを聞いたのだっけ。そうだ。訳語田おさだの家を引き出されて、磐余いわれの池に行った。堤の上には、遠捲とおまきに人が一ぱい。あしこの萱原かやはら、そこの矮叢ぼさから、首がつき出て居た。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
御子のヌナクラフトタマシキの命(敏達天皇)、大和の他田おさだの宮においでになつて、十四年天下をお治めなさいました。
何か見物に出掛けようとすると、必ず御目附方おめつけがた下役したやくが附いて行かなければならぬと云う御定おさだまりで始終ついまわる。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
栗原健介は極めて的実なり、市兵衛の如き、阿貞おさだの如き、個々皆な生動す。しかして美禰子と駒之助に至れば照応甚だ極好。