“おおだんな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大旦那52.6%
大檀那47.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「お前さん、しばらく見えなかっただね、一昨年おととしの正月も昨年の正月もなくなられた大旦那おおだんなが、あれが来ないがどうしたろうと言っておらしたに」
最後の胡弓弾き (新字新仮名) / 新美南吉(著)
どうもわしも、めっきり弱くなったよ。くなった大旦那おおだんなさまは、みんなの病気を、いつも封蝋ふうろうで療治なすったものだ。
桜の園 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
先ごろ、熊野新宮へ御寄進の大釜おおがま一口に、大檀那おおだんな鎌倉ノ執権しっけん北条高時と、御銘ぎょめいらせたものを運ばせたとか伺っていた。それの帰りの一と組だろう、このやから
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
成就せしめんとする大檀那おおだんなは天下一人もなく数年来鬱積うっせき沈滞せるもの頃日けいじつようやく出口を得たることとて前後ぜんご錯雑さくざつ序次じょじりんなく大言たいげん疾呼しっこ我ながら狂せるかと存候ほどの次第に御座候。
歌よみに与ふる書 (新字新仮名) / 正岡子規(著)