“えきじゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
液汁66.7%
亦柔33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこに無理に作った遣瀬やるせ無い思いや不如意の果敢はかなさを、今度は常情以上の悲痛な液汁えきじゅうにして、まるで酢を好む人のようにも先生はむさぼすすったのかも知れません。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
うわばみ腹腔ふくこうに穴をあけ、その消化器官の液汁えきじゅうを、丹念に採集したのです。
爬虫館事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
茝庭さいてい、名は元堅げんけんあざな亦柔えきじゅう、一に三松さんしょうと号す。通称は安叔あんしゅくのち楽真院また楽春院という。寛政七年に桂山けいざんの次男に生れた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
本家では桂山けいざん、名は元かん、字は廉夫れんふが、抽斎の生れた文化二年には五十一歳、その子柳沜りゅうはん、名はいん、字は奕禧えききが十七歳、末家では茝庭さいてい、名は元堅げんけん、字は亦柔えきじゅうが十一歳になっていた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)