“うらながや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
裏長屋85.7%
裏長家14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……おもことがある。淺草あさくさ田原町たはらまち裏長屋うらながやころがつてとき春寒はるさむころ……足袋たびがない。……もつと寒中かんちうもなかつたらしいが、うも陽氣やうきむかつて、何分なにぶん色氣いろけづいたとえる。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
安月給取りの妻君、裏長屋うらながやのおかみさんが、此の世にありもしない様な、通俗小説の伯爵夫人の生活に胸ををどらし、随喜ずゐきして読んでゐるのを見ると、悲惨な気がする。をかしくもある。
拊掌談 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
清水の旦那には一通ひととおりならねえ御恩を戴いた事がありましたが、あれだけの御身代のお娘子むすめごが、うして裏長家うらながやへ入っていらっしゃいます、その眼の悪いのはお内儀かみさんでございやすか