“うちこえ”の漢字の書き方と例文
語句割合
打越100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
偖も小野田幸之進は主命によつて江戸屋敷を出立なし大坂へとおもむ途中とちう箱根も打越うちこえて江尻へとまり急ぎの旅なれば翌曉よくげう寅刻頃なゝつごろに出立しけるが江尻宿を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
打越うちこえて柴屋寺へといそぎける(柴屋寺と言は柴屋宗長が庵室あんしつにして今なほありと)既に其夜も子刻こゝのつ拍子木ひやうしぎ諸倶もろとも家々の軒行燈のきあんどんも早引てくるわの中も寂寞ひつそり往來ゆきゝの人もまれなれば時刻じこくも丁度吉野屋よしのや裏口うらぐちぬけ傾城けいせい白妙名に裏表うらうへ墨染すみぞめの衣を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)