“うきだ”の漢字の書き方と例文
語句割合
浮出100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これをめぐって飾られている火薬に、朱書しゅがきされた花火という字が茫然と浮出うきだしている情景は、子供心に忘れられない記憶の一つで、暗いものの標語に花火屋の行燈あんどんというが、全くその通りである。
亡び行く江戸趣味 (新字新仮名) / 淡島寒月(著)
曇日くもりびなので蝙蝠かほもりすぼめたまゝにしてゐるせいか、やゝ小さい色白いろじろの顏は、ドンヨリした日光ひざしの下に、まるで浮出うきだしたやうに際立きわだってハツキリしてゐる。頭はアツサリした束髪そくはつしろいリボンの淡白たんぱくこのみ
虚弱 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
頗類西洋畫すこぶるせいやうぐわにるゐす。)とあるのを注意ちういすべし、はしらかべも、あをしろ浮出うきだすばかり。
画の裡 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)