“いなば”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:イナバ
語句割合
因幡72.5%
稲葉11.8%
稻羽3.9%
稲羽3.9%
稻葉3.9%
伊奈波2.0%
困幡2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二十余年前まで但馬たじま因幡いなば地方で馬極めて稀なり、五歳ばかりの児に馬を知るやと問うと、顔を長く四疋よつあしと尾あり人を乗せると答う。
見渡すかぎりの稲葉いなばの海に、ところどころ百姓家の藁屋根が浮かんで、黒い低い雲から、さんざと落ちる雨の穂は、うなずくように、いっせいに首をまげています。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
大國主の神が多勢の兄弟と共に旅して來た稻羽いなばの海岸とはこゝだといふことに氣がつく。智惠のある白い兎が※岐おきの島から鰐の背を渡つて來たのもこゝだといふことに氣がつく。
山陰土産 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
大黒天は大国主命を仏化したという説は足利氏の代に既にあったので、『古事記』に大国主の兄弟八十神各稲羽いなば八上やかみ姫を婚せんと出で立つに、大国主に袋を負わせて従者として往った話あり。
事件のあつたのは、矢の倉の稻葉いなば屋勘十郎。
近衛このえ殿老女村岡、御蔵おくら小舎人こどねり山科やましな出雲、三条殿家来丹羽豊前ぶぜん、一条殿家来若松もく、久我殿家来春日讃岐さぬき、三条殿家来森寺困幡いなば、一条殿家来入江雅楽うた、大覚寺門跡もんぜき六物ろくぶつ空万くうまん、三条殿家来富田織部。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)