“稻羽”の読み方と例文
新字:稲羽
読み方割合
いなば100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
避りし所以ゆゑは、その八十神おのもおのも稻羽いなば八上やかみ比賣よばはむとする心ありて、共に稻羽に行きし時に、大穴牟遲おほあなむぢの神にふくろを負せ、從者ともびととしてて往きき
大國主の神が多勢の兄弟と共に旅して來た稻羽いなばの海岸とはこゝだといふことに氣がつく。智惠のある白い兎が※岐おきの島から鰐の背を渡つて來たのもこゝだといふことに氣がつく。
山陰土産 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
かれ教のごとせしかば、その身本の如くになりき。こは稻羽いなば素菟しろうさぎといふものなり。今には菟神といふ。