“いずものくに”の漢字の書き方と例文
語句割合
出雲国100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
としふゆ雪沓ゆきぐつ穿いて、吉備国きびのくにから出雲国いずものくにへの、国境くにざかい険路けんろえる。またとしなつにはくような日光びつつ阿蘇山あそざん奥深おくふかくくぐりりてぞく巣窟そうくつをさぐる。
出雲国いずものくに飯石郡いいしぐんでは今もこれが通音である。『天治字鑑』十二(廿八)に「蓑 弥乃」。『万葉集』十二(卅二)に「久方の雨のふる日を我が門に、にの笠きずて、きたる人や誰れ」
蓑のこと (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
兄の介錯は高田十兵衛、弟のは村上市右衛門がした。橋谷は出雲国いずものくにの人で、尼子あまこ末流ばつりゅうである。十四歳のとき忠利に召し出されて、知行百石の側役そばやくを勤め、食事の毒味をしていた。
阿部一族 (新字新仮名) / 森鴎外(著)