“あんどう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
行燈83.0%
行灯14.9%
安藤1.1%
安東1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
行書で太く書いた「鳥」「蒲焼かばやき」なぞの行燈あんどうがあちらこちらに見える。たちまち左右がぱッとあかるく開けて電車は一条ひとすじの橋へと登りかけた。
深川の唄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
と是から娘を連れて宅へ帰り、行灯あんどうけて娘の様子を能く見ると、年齢十八九にもなりましょうか、品のい、おんもりとした世にも稀な美人でございます。
その自分にたいして、去年きょねんうたときには、某牛舎ぼうぎゅうしゃておって、うん安藤あんどうかといったきり、おきもしなかった。
(新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
それ以前いぜんから、安藤あんどう某学校ぼうがっこう学費がくひまで補助ほじょしてもらい、無二むに親友しんゆうとして交際こうさいしておったのだが、安藤がいまの会社へはいって二年めの春、母なる人がなくなり
(新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
土豪安東あんどう氏を代官に任じ、蝦夷管領としてこれを鎮撫せしめた。
津軽 (新字旧仮名) / 太宰治(著)