“あかりと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
明取66.7%
光線取16.7%
明採16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とじりりと膝を寄せて、その時、さっと薄桃色のまぶたうるんだ、冷たい顔が、夜の風にそよぐばかり、しとねくまおもかげ立つのを、縁から明取あかりとりの月影に透かした酒井が
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
窓はほんの光線取あかりとりにして、鉄の棒をめぐらし如何いかなる剛力ごうりきの者来ればとて、破牢はろうなど思いも寄らぬてい、いと堅牢なり。水を乞うて、手水ちょうずをつかえば、やがてさき窓より朝の物を差し入れられぬ。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
歩いて来た廊下が判らなくなって一処ひとところ明採あかりとりのような窓から黄いろなが光っていた。それは長さが一尺四五寸、縦が七八寸ばかりの小さな光であった。
蟇の血 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)