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あかとんぼう
赤蜻蛉田圃に乱るれば横堀に
鶉なく頃も近づきぬ、
朝夕の秋風身にしみ渡りて
上清が店の
蚊遣香懐炉灰に座をゆづり、石橋の田村やが
粉挽く
臼の音さびしく
なき
玉菊が燈籠の頃、つづいて秋の
新仁和賀には十分間に車の飛ぶことこの通りのみにて七十五
輌と数へしも、二の替りさへいつしか過ぎて、
赤蜻蛉田圃に乱るれば、横堀に
鶉なく頃も
近きぬ。
赤蜻蛉田圃に
亂るれば
横堀に
鶉なく
頃も
近づきぬ、
朝夕の
秋風身にしみ
渡りて
上清が
店の
蚊遣香懷爐灰に
座をゆづり、
石橋の
田村やが
粉挽く
臼の
音さびしく