“あかとんぼう”の漢字の書き方と例文
語句割合
赤蜻蛉100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
赤蜻蛉あかとんぼう田圃たんぼに乱るれば横堀にうづらなく頃も近づきぬ、朝夕あさゆふの秋風身にしみ渡りて上清じやうせいが店の蚊遣香かやりこう懐炉灰くわいろばいに座をゆづり、石橋の田村やが粉挽こなひうすの音さびしく
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
なき玉菊たまぎくが燈籠の頃、つづいて秋の新仁和賀しんにわかには十分間に車の飛ぶことこの通りのみにて七十五りょうと数へしも、二の替りさへいつしか過ぎて、赤蜻蛉あかとんぼう田圃に乱るれば、横堀にうずらなく頃もちかづきぬ。
里の今昔 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
赤蜻蛉あかとんぼう田圃たんぼみだるれば横堀よこぼりうづらなくころちかづきぬ、朝夕あさゆふ秋風あきかぜにしみわたりて上清じやうせいみせ蚊遣香かやりかう懷爐灰くわいろばいをゆづり、石橋いしばし田村たむらやが粉挽こなひうすおとさびしく
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)