“しゅうろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
湫路50.0%
舟路50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大都の康荘こうそうは年々面目を新にするに反して窮巷屋後きゅうこうおくご湫路しゅうろは幾星霜を経るも依然として旧観をあらためず。これを人の生涯に観るもまたかくの如き
礫川徜徉記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
わたくしはこの湫路しゅうろかたわらに芭蕉庵のあとは神社となって保存せられ、柾木稲荷のほこらはその筋向いに新しい石の華表とりいをそびやかしているのを見て、東京の生活はいかにいそがしくなっても
深川の散歩 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「——背に、伊吹のけん、北国東海の二道をやくし、舟路しゅうろ一駆いっくすれば、京は一瞬の間にある。——しかも、平和を愛して、自適するにも、絶佳の景」
大谷刑部 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
燕王ことばれんことをはかり、うわべしりぞけて通州つうしゅうに至らしめ、舟路しゅうろひそかに召してていに入る。道衍は北平ほくへい慶寿寺けいじゅじに在り、珙は燕府えんふに在り、燕王と三人、時々人をしりぞけて語る。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)