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空中
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くうちゅう
ふりがな文庫
“
空中
(
くうちゅう
)” の例文
ほこりは、これらの
馬
(
うま
)
や
車
(
くるま
)
がいってしまった
後
(
あと
)
でも、なお
空中
(
くうちゅう
)
にただよっていましたが、ついに
昨日
(
きのう
)
のびっこの
馬
(
うま
)
は
通
(
とお
)
りませんでした。
びっこのお馬
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
体
(
からだ
)
の中にはいった食べ物がそのまま
空中
(
くうちゅう
)
に
浮
(
う
)
いてみえるなんて、考えただけでもぞっとすることだろう。ぼくはそんなことになるのはいやだ。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
そんなお
喋
(
しゃべ
)
りをしていますと、
突然
(
とつぜん
)
空中
(
くうちゅう
)
でポンポンと
音
(
おと
)
がして、二
羽
(
わ
)
の
雁
(
がん
)
は
傷
(
きず
)
ついて
水草
(
みずくさ
)
の
間
(
あいだ
)
に
落
(
お
)
ちて
死
(
し
)
に、あたりの
水
(
みず
)
は
血
(
ち
)
で
赤
(
あか
)
く
染
(
そま
)
りました。
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
午後
本
(
ほん
)
を読んで居ると、
空中
(
くうちゅう
)
に大きな物の
唸
(
うな
)
り声が響く。縁から見上げると、夏に見る様な白銅色の
巻雲
(
けんうん
)
を
背
(
うしろ
)
にして、南の
空
(
そら
)
に赤い
大紙鳶
(
おおだこ
)
が一つ
颺
(
あが
)
って居る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
それは
白
(
しろ
)
っぽい、
幾分
(
いくぶん
)
ふわふわしたもので、そして
普通
(
ふつう
)
は
裸体
(
はだか
)
でございます。それが
肉体
(
にくたい
)
の
真上
(
まうえ
)
の
空中
(
くうちゅう
)
に、
同
(
おな
)
じ
姿勢
(
しせい
)
で
横臥
(
おうが
)
している
光景
(
ありさま
)
は、
決
(
けっ
)
してあまり
見
(
み
)
よいものではございませぬ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
▼ もっと見る
そのうちに、
嵐
(
あらし
)
は、だんだんきちがいじみてきた。しまいに
羽
(
はね
)
を
捲
(
ま
)
き
上
(
あ
)
げて、
空中
(
くうちゅう
)
を
落
(
お
)
ち
葉
(
ば
)
といっしょに、
吹
(
ふ
)
き
飛
(
と
)
ばしたのでした。
寒い日のこと
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
透明人間
(
とうめいにんげん
)
だなんて
恐
(
おそ
)
ろしいやつのことを、新聞がでかでか書きたてたと思うと、金貨が
空中
(
くうちゅう
)
をとびまわる。おれはなんとなくおそろしくてしかたがないよ
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
そのうち
秋
(
あき
)
が
来
(
き
)
て、
森
(
もり
)
の
木
(
き
)
の
葉
(
は
)
はオレンジ
色
(
いろ
)
や
黄金色
(
おうごんいろ
)
に
変
(
かわ
)
って
来
(
き
)
ました。そして、だんだん
冬
(
ふゆ
)
が
近
(
ちか
)
づいて、それが
散
(
ち
)
ると、
寒
(
さむ
)
い
風
(
かぜ
)
がその
落葉
(
おちば
)
をつかまえて
冷
(
つめた
)
い
空中
(
くうちゅう
)
に
捲
(
ま
)
き
上
(
あ
)
げるのでした。
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
正直
(
しょうじき
)
な、やさしい
雷
(
かみなり
)
は、
黒
(
くろ
)
い、
太
(
ふと
)
い
一筋
(
ひとすじ
)
の
電線
(
でんせん
)
が、
空中
(
くうちゅう
)
にあるのを
見
(
み
)
つけました。そして、
注意深
(
ちゅういぶか
)
く、その
線
(
せん
)
の
上
(
うえ
)
に
降
(
お
)
りました。
ぴかぴかする夜
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
あのときふいに
空中
(
くうちゅう
)
から声がきこえてきたような気がしたが……そら耳だと思っていたが、もしかすると、ほんとに空中からきこえたのかもしれないぞ。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
これは、まったく、
飛
(
と
)
びはなれた
業
(
わざ
)
であります。
高
(
たか
)
い、
高
(
たか
)
い、
空中
(
くうちゅう
)
から、
飛
(
と
)
び
降
(
お
)
りて、はるか
下
(
した
)
に
張
(
は
)
られた一
本
(
ぽん
)
の
太
(
ふと
)
い
綱
(
つな
)
をつかむのであります。
二人の軽業師
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
人間
(
にんげん
)
は、
花
(
はな
)
よりも、かえって、ちょうちょうといって、ほめそやしたものだ。ちょっとおおげさだが、
空中
(
くうちゅう
)
いっぱいちょうだといってよかったんだ。
冬のちょう
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
つぎに、
甲
(
こう
)
は、どうして、
高
(
たか
)
い
空中
(
くうちゅう
)
から、
飛
(
と
)
び
降
(
お
)
りて、一
本
(
ぽん
)
の
綱
(
つな
)
を
大胆
(
だいたん
)
につかむかを
話
(
はな
)
したのです。
二人の軽業師
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
しかし、ちょうはどこへ
降
(
お
)
りたらいちばん
安全
(
あんぜん
)
だろうと、しばらく
空中
(
くうちゅう
)
に
迷
(
まよ
)
っていました。そのとき、なんともいわれない、やさしいいい
音色
(
ねいろ
)
がきこえてきたのであります。
ちょうと怒濤
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
指先
(
ゆびさき
)
でつまんで、これが、
水
(
みず
)
の
中
(
なか
)
にいる
時分
(
じぶん
)
の
姿
(
すがた
)
を
想像
(
そうぞう
)
して、
空中
(
くうちゅう
)
を
泳
(
およ
)
がしてみました。
真昼のお化け
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
高
(
たか
)
い、
高
(
たか
)
い、
空中
(
くうちゅう
)
から、ぶらさがっている
止
(
と
)
まり
木
(
ぎ
)
の
手
(
て
)
を
放
(
はな
)
して、あちらに
下
(
さ
)
がっている
止
(
と
)
まり
木
(
ぎ
)
につかまる、あぶない
芸当
(
げいとう
)
は、ほんとうに、
見
(
み
)
ているものをひやひやさせました。
二人の軽業師
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
大地
(
だいち
)
をゆるがす
砲車
(
ほうしゃ
)
のきしりと、ビュン、ビュンと
絶
(
た
)
え
間
(
ま
)
なく
空中
(
くうちゅう
)
に
尾
(
お
)
を
引
(
ひ
)
くような
銃弾
(
じゅうだん
)
の
音
(
おと
)
と、あらしのごとくそばを
過
(
す
)
ぎて、いつしか
遠
(
とお
)
ざかる
馬蹄
(
ばてい
)
のひびきとで、
平原
(
へいげん
)
の
静寂
(
せいじゃく
)
は
破
(
やぶ
)
られ
戦友
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
たちまち、どっと、おそって、この
赤
(
あか
)
いガラスの
宮殿
(
きゅうでん
)
にぶっつかったかと
思
(
おも
)
うと、さながら
氷
(
こおり
)
をくだいたようなひびきをたて、みごとな
建物
(
たてもの
)
は、さんらんとして、
空中
(
くうちゅう
)
に、
飛
(
と
)
び
散
(
ち
)
ってしまいました。
赤いガラスの宮殿
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“空中”の意味
《名詞》
空 中(くうちゅう)
地面から離れている空間。
(出典:Wiktionary)
空
常用漢字
小1
部首:⽳
8画
中
常用漢字
小1
部首:⼁
4画
“空中”で始まる語句
空中葬
空中飛行
空中塵
空中館
空中墳墓
空中旅行
空中楼閣
空中窒素
空中魚雷
空中旅行中