“姿勢”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しせい70.7%
ポーズ12.2%
かたち7.3%
なり4.9%
すがた2.4%
ゼスト2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何かが破裂はれつしたのだ。客はギクリとしたようだったが、さすがは老骨ろうこつだ。禅宗ぜんしゅう味噌みそすり坊主ぼうずのいわゆる脊梁骨せきりょうこつ提起ていきした姿勢しせいになって
鵞鳥 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
電車が、赤坂見附から三宅坂通り、五番町に近づくに従つて、信一郎の眼には、葬場で見た美しい女性の姿が、いろいろな姿勢ポーズを取つて、現れて来た。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
何も羞含はにかむことは無いぢやないか、何羞含む訳ぢやない? さうとも羞含むことは無いとも、始終内でつてをるのに、あれで可いのさ。姿勢かたちは私が見て遣るから早くおいで。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
喜んで駈け出した旅人風の後ろ影を見送ると、その男の足の迅いこと、右の肩から腕へかけて、急にすべり過ぎている姿勢なり恰好かっこう
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
と云うのはその少年の顔と四肢とが、——つまり容貌と、姿勢すがたとが、余りに整って美しかったからさ。
鴉片を喫む美少年 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
と目立たぬ姿勢ゼストと軽い足踏みとで歌つた。おれは固有名詞が解つた丈で、歌として引き延ばされた語が皆は解らなかつたから
素描 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)