“姿見”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すがたみ91.7%
かがみ4.2%
かゞみ4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
部屋へやの隅に据えた姿見すがたみには、西洋風に壁を塗った、しかも日本風の畳がある、——上海シャンハイ特有の旅館の二階が、一部分はっきりうつっている。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
風呂敷には、もう一品ひとしな——小さな袖姿見てかがみがあった。もっとも八つ花形でもなければ柳鵲りゅうじゃくよそおいがあるのでもない。ひとえに、円形の姿見かがみである。
……ほかなんにもなしに、撫子なでしこ小菊こぎく模様もやう友染いうぜんふくろはいつた、ちひさいまる姿見かゞみと、それだけはひつてたんです。……おこゝろおもられますこと。
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)