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辛抱
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がまん
ふりがな文庫
“
辛抱
(
がまん
)” の例文
それも圧迫を受けるだけなら、忍んで小さくなって
辛抱
(
がまん
)
出来ない事もなかろうが、圧迫が進んで侮辱となり侵略となったらドウする。
二葉亭四迷の一生
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
すべて
好
(
よ
)
い物には、税がかゝるものだと信じてゐる大阪人は、それでも黙つて
辛抱
(
がまん
)
して、馬のやうに
抜脚
(
ぬきあし
)
して、そのなかを歩き廻つてゐる。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
二葉亭もまたその一人で、一時は商業学校に学籍を転じたが、翌十九年一月、とうとう
辛抱
(
がまん
)
が仕切れないで
怫然
(
ふつぜん
)
袂
(
たもと
)
を払って退学してしまった。
二葉亭四迷の一生
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
然
(
しか
)
し何事も
辛抱
(
がまん
)
で、女の「
不貞腐
(
ふてくされ
)
」をさへ
辛抱
(
がまん
)
する勇気のある男が、女の「親切」が
辛抱
(
がまん
)
出来ないといふ法は無い筈だ。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
爺さんの考へでは、亡くなつて後のこの世では兎も角も、あの世で、媼さんが自分より外に今一人の亭主を持つてゐる事は、とても
辛抱
(
がまん
)
出来なかつた。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
▼ もっと見る
女嫌ひな元帥は、結婚だと聞くと、額にさつと皺を寄せたが、それでも
談話
(
はなし
)
のすむまではじつと
辛抱
(
がまん
)
してゐた。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
山独活の二三本でも悦んで
辛抱
(
がまん
)
する。なぜといつて、山独活の高い香気は、私の眼の前に深山のもの寂びた幻影を思ひ描かしめるのに十分なものがあるから。
独楽園
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
友達は
何
(
いづ
)
れもおめかしや
揃
(
そろ
)
ひと来てゐるので、ある日の事
辛抱
(
がまん
)
がしきれないでロツクフエラアに注意をした。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「何事も馬を善くする為だ、ちつとやそつと人間が悪くならうが、そんな事位
辛抱
(
がまん
)
しなくつちや。」
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
馬は女を蹴飛ばすのみならず、その上に女を
不縹緻
(
ぶきりやう
)
にさへするものだ。蹴飛ばされて、息が絶える位ならまだ
辛抱
(
がまん
)
が出来るが、不縹緻にまでされては
迚
(
とて
)
も溜つたものではない。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
私は
先日中
(
こなひだぢゆう
)
から、こんな事になるだらうと思つてましたが、今日まで
凝
(
じつ
)
と
辛抱
(
がまん
)
して来ました。所がとうと大変な事になりました。私はもう隠してばかりは居られなくなりました。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
一等
解
(
わか
)
り
難
(
にく
)
いものだが、あれを解らないといふと、馬に比べられる心配があるので、大抵の人は
辛抱
(
がまん
)
して解つたやうな顔をしたり、面白い面白いといつて騒ぎ廻つたりするものだ。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
それを
辛抱
(
がまん
)
しかねた仲間の一人が
艸木虫魚
(新字新仮名)
/
薄田泣菫
(著)
辛
常用漢字
中学
部首:⾟
7画
抱
常用漢字
中学
部首:⼿
8画
“辛抱”で始まる語句
辛抱人
辛抱強
辛抱比
辛抱競争