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鼠色
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ねずいろ
ふりがな文庫
“
鼠色
(
ねずいろ
)” の例文
どこからともなく、
薄灯
(
うすあかり
)
がポーッと射した高座の下のあたり、
鼠色
(
ねずいろ
)
の着物を
裾長
(
すそなが
)
に着た、変な者がヒョロヒョロと立っているではありませんか。
銭形平次捕物控:093 百物語
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
鷺
(
さぎ
)
のように、ひとりの、うす
鼠色
(
ねずいろ
)
の
宗服
(
しゅうふく
)
を着た
虚無僧
(
こむそう
)
が、柳の下に
佇
(
たたず
)
んでいた。じいっと、水のながれを見つめていた。
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
闇は
漆
(
うるし
)
のごとく濃くて、怪しの物の逃げ行く姿もよくは解りませんでしたが、とにかく、
鼠色
(
ねずいろ
)
の長い
裾
(
すそ
)
、振り散らした黒髪、青白い顔などは、誰の眼にもハッキリ焼き付けられました。
銭形平次捕物控:026 綾吉殺し
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
次の部屋は一面の
蘭塔婆
(
らんとうば
)
、舞台をぐっと薄暗くして、柳の自然木の下、
白張
(
しらはり
)
の提灯の前に、メラメラと
焼酎火
(
しょうちゅうび
)
が燃えると、塔婆の蔭から、髪ふり乱して、型のごとき
鼠色
(
ねずいろ
)
の
単衣
(
ひとえ
)
を着た若い女が
銭形平次捕物控:005 幽霊にされた女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
“鼠色”の解説
鼠色(ねずみいろ)とは、グレー(灰色)系統全般を指す語。または、やや青色寄りのグレー。ネズミの体毛の色に基づく呼び方であるが、前に修飾語が付くと、しばしばねずと略される(慣用ではネズミと呼称するほうが間違い)。
(出典:Wikipedia)
鼠
漢検準1級
部首:⿏
13画
色
常用漢字
小2
部首:⾊
6画
“鼠”で始まる語句
鼠
鼠賊
鼠骨
鼠不入
鼠小僧
鼠木綿
鼠捕
鼠甲斐絹
鼠坂
鼠鳴