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點頭
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うなづか
答らるゝに伊豆守殿
點頭れ成程
當節は越前を名奉行と人々
噂を致すやに聞及べり
然ど
予は越前は
嫌ひなり兎角に
我意の
振舞多く人を
以て右の金子道具共殘らず相渡し
呉候樣の御沙汰
成下され
度此段偏に願ひ奉つると申ければ大岡殿
點頭れて
直樣八五郎を
呼出され其方娘を
上お早が身の
素性より
實家森田屋銀五郎の方にて
不實を
働きし事まで殘りなく申立るに越前守殿
點頭れコレ早
然すれば汝が不儀の樣子森田屋銀五郎に
大恩を
請ながら其主人宅を
取逃欠落を