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黒紋着
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くろもんつき
ふりがな文庫
“
黒紋着
(
くろもんつき
)” の例文
先刻
(
さっき
)
から、ただ柳が
枝垂
(
しだ
)
れたように行燈に
凭
(
もた
)
れていた、
黒紋着
(
くろもんつき
)
のその雪女が、りんとなって、両手で紳士の胸を
圧
(
お
)
した。
陽炎座
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
金剛杖
(
こんごうづえ
)
を
丁
(
ちょう
)
と
脇挟
(
わきばさ
)
んだ、片手に、帯の
結目
(
むすびめ
)
をみしと取つて、
黒紋着
(
くろもんつき
)
、
袴
(
はかま
)
の
武士
(
さむらい
)
を
俯向
(
うつむ
)
けに
引提
(
ひきさ
)
げた。
妖魔の辻占
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
結構そうなお爺さんの
黒紋着
(
くろもんつき
)
、意地の悪そうな婆さんの黄色い襟も
交
(
まじ
)
ったが、
男女
(
なんにょ
)
合わせて十四五人、いずれも
俥
(
くるま
)
で、星も晴々と
母衣
(
ほろ
)
を
刎
(
は
)
ねた、中に一台、母衣を懸けたのが当の
夜
(
よ
)
の縁女であろう。
露肆
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
黒
常用漢字
小2
部首:⿊
11画
紋
常用漢字
中学
部首:⽷
10画
着
常用漢字
小3
部首:⽬
12画
“黒紋”で始まる語句
黒紋付
黒紋附