黒住くろずみ)” の例文
アストンにしても、黒住くろずみにしても、その説くところ間違いなきをし難いが、我が固有こゆうの教えは知恩ちおんの念にてるものなりとの一条はあやまちなしと信ずる。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
耶蘇教やそきょうで葬式をすると、かえって軽便で神聖でええがな。勝はお経も嫌いだし黒住くろずみのおはらいも嫌いじゃ」
入江のほとり (新字新仮名) / 正宗白鳥(著)
一時に十数ヵ所のせきを切って、はばめるものを知らず流れ狂う濁水は、またたく間に、毛利方のいる岩崎、天神、黒住くろずみなどの高地を余す以外の地をことごとく水と泥とに化してしまうであろう。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
僕はさきのアストンのげんおよび黒住くろずみ氏の所説を読んで、これをげんに我が周囲に行わるるいわゆる神道しんとうに比すると、ちょうど『新約聖書しんやくせいしょ』の福音書ふくいんしょを見た目で
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
耶蘇教ヤソけうで葬式をすると、かへつて輕便で神聖でえゝがな。勝はお經も嫌ひだし黒住くろずみのおはらひも嫌ぢや。」
入江のほとり (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
あるいは黒住くろずみの教えが黒住くろずみという個人より起こったもので、大和やまと民族の代表的思想にあらざるとでも主張するごとくに聞こゆるだろうが、僕はあくまでもおんを知ることは神道しんとうの基礎
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)