“黄金縁”の読み方と例文
読み方割合
きんぶち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
頭の少しはげた、でっぷりとふとった客は「ウン」と言ったぎり黄金縁きんぶちめがねの中で細い目をぱちつかして、鼻下びかのまっ黒なひげを右手めてでひねくりながら考えている。
疲労 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
ホワイト襯衣しゃつに、しまあらゆるやか筒服ずぼん、上靴を穿いたが、ビイルをあおったらしい。充血した顔の、額に顱割はちわれのある、ひげの薄い人物で、ギラリと輝く黄金縁きんぶちの目金越に、看護婦等をめ着けながら
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)