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さしま
ふりがな文庫
“
麾
(
さしま
)” の例文
さう云つて、夫人は信一郎を
麾
(
さしま
)
ねいた。
孰
(
どち
)
らかと云へば、小心な信一郎は、多くの先客を押し分けて、夫人の傍近く坐ることが、可なり心苦しかつた。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
下女が返事をする前に、ガラツ八を目で
麾
(
さしま
)
ねいた平次は、疊屋との境になつて居る黒板塀の方へ近づきました。
銭形平次捕物控:030 くるひ咲
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
かつこの間の事について何の
介意
(
かいい
)
をも含んでいないらしく自分の耳に響いた。彼は自分のために、わざわざ一脚の椅子を己れの前へ
据
(
す
)
えて、自分を
麾
(
さしま
)
ねいた。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
近習の一名に
麾
(
さしま
)
ねかれて、宗矩は、何事かと急いで、家康の
幕営
(
ばくえい
)
へ駈けて行った。
剣の四君子:02 柳生石舟斎
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
鴆
(
ちん
)
の
羽扇
(
はおうぎ
)
にて
麾
(
さしま
)
ねき、
実
(
げ
)
に頼もしき
鬼桃太郎
(新字新仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
▼ もっと見る
何か頷きながら中野を
麾
(
さしま
)
ねいた。
地図にない島
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
そう云って、夫人は信一郎を
麾
(
さしま
)
ねいた。
孰
(
どち
)
らかと云えば、小心な信一郎は、多くの先客を押し分けて、夫人の傍近く
坐
(
すわ
)
ることが、可なり心苦しかった。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
扇
(
あふぎ
)
にて
麾
(
さしま
)
ねき、
實
(
げ
)
に
頼
(
たの
)
もしき
器
(
き
)
鬼桃太郎
(旧字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
彼女は振り顧つて、微笑と共に信一郎を
麾
(
さしま
)
ねいた。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
彼女は振り
顧
(
かえ
)
って、微笑と共に信一郎を
麾
(
さしま
)
ねいた。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
麾
漢検1級
部首:⿇
15画
“麾”を含む語句
麾下
御麾下
信長麾下
指麾
指麾鈔
深致指麾置儀
雲麾碑