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麻裃
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あさかみしも
ふりがな文庫
“
麻裃
(
あさかみしも
)” の例文
万感のうちに、彼は肌着をつけ、上着、
麻裃
(
あさかみしも
)
まで、すべてを
纏
(
まと
)
い、同時に、何か心がすわったような重厚感を自分の肚に覚えた。
大岡越前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
このとき、彦左ヱ門七十九歳、白髪頭にトンボほどの小さいマゲ、
麻裃
(
あさかみしも
)
、一丈二尺朱ぬりの槍をついて、シワだらけのくせに、気力だけは若い武士にも負けぬいきおいがあります。
幻術天魔太郎
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
紋服に、下り藤の紋の付いた
麻裃
(
あさかみしも
)
を着て、さッと血の気の引いた顔にくぼんだ眼を
据
(
す
)
え、
口唇
(
くちびる
)
を蒼くしている
戸部近江之介
(
とべおうみのすけ
)
である。
西丸
(
にしまる
)
御書院番頭
(
ごしょいんばんがしら
)
脇坂山城守
(
わきざかやましろのかみ
)
付きの
組与頭
(
くみよがしら
)
を勤めている。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
蔵人は乗りかかって止めを刺すと、脇差の血も拭って鞘におさめ、それを床の間に置き、さっきのとおりに、風呂場へ行って
手水
(
ちょうず
)
をつかい、
白帷子
(
しろかたびら
)
に
麻裃
(
あさかみしも
)
を着て、ぶらりと玄関へ行った。
無惨やな
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
麻
常用漢字
中学
部首:⿇
11画
裃
漢検1級
部首:⾐
11画
“麻”で始まる語句
麻痺
麻布
麻
麻雀
麻疹
麻裏
麻縄
麻上下
麻糸
麻酔