麦生むぎふ)” の例文
旧字:麥生
このきぬたの新村の初期には、野は満目まんもく麦生むぎふであり、空は未明から雲雀の音楽をもって覆われていた。
やはらかき麦生むぎふのなかに
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
雲雀ひばりは揚がる、麦生むぎふから。
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
麦生むぎふのひまに罌粟けしのいふ
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
やはらかき麦生むぎふの靄に
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ひろい麦生むぎふを、すとはす
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)