鹽梅あんべい)” の例文
新字:塩梅
「どうでもわしはようがすからえゝ鹽梅あんべいめておくんなせえ」とのみいふのであつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
内儀かみさんの厄介やつけえりあんしたつけが、あれもいまぢや大層たえそうえゝ鹽梅あんべいでがしてない、四人目よつたりめやつとそんでもをとこでがすよ、お内儀かみさんにあれたときにやわしもはあしびれえてたんでがしたが
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「それさうだからえかねえ。婆さまこと見ろまアおれが鹽梅あんべい惡いから當てつけに兼ことおこんだ。一層おら死んだ方がえゝなんて云つてら。そんだからおれげ任せろよ。隣近所の暇つぶした丈でもつまんめえぢやねえか」
芋掘り (旧字旧仮名) / 長塚節(著)