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鮴
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ごり
ふりがな文庫
“
鮴
(
ごり
)” の例文
鯎
(
うぐい
)
、
鮠
(
はや
)
、
鮴
(
ごり
)
の類は格別、亭で名物にする一尺の
岩魚
(
いわな
)
は、娘だか、妻女だか、
艶色
(
えんしょく
)
に
懸相
(
けそう
)
して、
獺
(
かわおそ
)
が
件
(
くだん
)
の柳の根に、
鰭
(
ひれ
)
ある
錦木
(
にしきぎ
)
にするのだと
風説
(
うわさ
)
した。
古狢
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
季節季節によって、
鮴
(
ごり
)
、
川鯊
(
かわはぜ
)
、
鮠
(
はや
)
、雨降り揚句には鮒や鰻も浮出てとんだ獲ものもあった。こちらの河原には近所の子供の一群がすでに
漁
(
あさ
)
り騒いでいる。
食魔
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
北陸地方では鰍のことを
鮴
(
ごり
)
と呼んでいるが、変わった種類ではない。天明頃、長崎へ来ていた
和蘭陀
(
おらんだ
)
人が調べたところによると、日本には四十幾種類の鰍がいるという。その写生図さえ残している。
冬の鰍
(新字新仮名)
/
佐藤垢石
(著)
「鶴来なら
鮎
(
あゆ
)
もおいしいし、
岩魚
(
いわな
)
や
鮴
(
ごり
)
料理もありますよ」
挿話
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
鯎
(
うぐい
)
と
蓴菜
(
じゅんさい
)
の酢味噌。
胡桃
(
くるみ
)
と、
飴煮
(
あめに
)
の
鮴
(
ごり
)
の鉢、鮴とせん
牛蒡
(
ごぼう
)
の椀なんど、膳を前にした光景が
目前
(
めさき
)
にある。……
古狢
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
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北陸地方では鰍のことを
鮴
(
ごり
)
と呼んでいるが、これも変わった種類ではない。今年の八月のはじめ、京都の四条の橋の袂の神田川で鰻を食べたとき、つきだしにだした小型の鰍の飴煮もおいしかった。
姫柚子の讃
(新字新仮名)
/
佐藤垢石
(著)
鮴
漢検1級
部首:⿂
17画