冬の美味といわれるもののうち鰍の右に出るものはなかろう。 肌の色はダボ沙魚に似て黝黒のものもあれば、薄茶色の肌に瓔珞のような光沢を出したのもあるが、藍色の肌に不規則な雲型の斑点を浮かせて翡翠の羽に見るあの清麗な光沢を出しているのが一番上等と …
著者 | 佐藤垢石 |
ジャンル | 芸術・美術 > スポーツ・体育 > 釣魚 遊猟 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆 |
初出 | 「釣趣戯書」三省堂、1942(昭和17)年 |
文字種別 | 新字新仮名 |
読書目安時間 | 約3分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約5分(300文字/分) |