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飯焚
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めした
ふりがな文庫
“
飯焚
(
めした
)” の例文
他人の争いの仲裁者となったり、病める青年を慰めたり、新聞売りの老婆や、
飯焚
(
めした
)
きの小娘や、犬やをも
労
(
いた
)
わり愛した。
愛と認識との出発
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
それを日ざしを見ていて午飯の刻限近しと見るや、飛んで帰ってきて
飯焚
(
めした
)
きの支度をしたのは主婦である。ケシネビツすなわち
糧米櫃
(
ろうまいびつ
)
の中に
桝
(
ます
)
が入っている。
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
飯焚
(
めした
)
く時間を惜んで餅を食ひ、茶もおち/\は飲むで居られぬ程、自然は休戦の息つく間も与えて呉れぬ。
草とり
(新字旧仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
飯焚
(
めした
)
く時間を惜んで
餅
(
もち
)
を食い、茶もおち/\は飲んで居られぬ程、自然は休戦の息つく間も与えて呉れぬ。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
それで私は、私の留守中ナオミを監視するためにも、小間使いを一人と
飯焚
(
めした
)
きを一人置くことにする。
痴人の愛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
▼ もっと見る
飯焚
(
めした
)
きにでも、乳母にでも、お
妾
(
めかけ
)
にでも、おつかい
途
(
みち
)
のある旦那がたは、どうか安心して——
野槌の百
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
奉公女とくると下働きの
飯焚
(
めした
)
きから
日傭
(
ひやと
)
い女にいたるまでかつて手をつけなかったためしはなく、それも大してあくどいというやり方ではないが、親切ごかしに貧乏な水呑百姓に金を貸してやっては
本所松坂町
(新字新仮名)
/
尾崎士郎
(著)
「玄卿の秘密を
発
(
あば
)
くため、
飯焚
(
めした
)
きとなって住み込んだのでござる」
八ヶ嶽の魔神
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
小間使いには大へん都合のいいのがある、内で使っていた仙太郎の娘がお花と云って、今年十五になっているから、あれならお前も気心が分って安心して置けるだろう。
飯焚
(
めした
)
きの方も心あたりを
痴人の愛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
飯
常用漢字
小4
部首:⾷
12画
焚
漢検準1級
部首:⽕
12画
“飯焚”で始まる語句
飯焚場
飯焚女
飯焚男
飯焚釜