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ふりがな文庫
“
風花
(
かざはな
)” の例文
あまりの寒さが、
風花
(
かざはな
)
落ちかかる夜更けの街から街を慄えていく寒念仏の辛い境涯が、そのまましきりにいま自分の上にあてはめて考えられてきた。いつかお経は上の空になった。
小説 円朝
(新字新仮名)
/
正岡容
(著)
夜は晩くまで
納屋
(
なや
)
に
籾
(
もみ
)
ずりの響がする。
突然
(
だしぬけ
)
にざあと
時雨
(
しぐれ
)
が来る。はら/\と
庇
(
ひさし
)
をうって
霰
(
あられ
)
が来る。ちら/\と
風花
(
かざはな
)
が降る。北から
凩
(
こがらし
)
が吹いて来て、落葉した村の木立を騒々しく鳴らす。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
尤も十一月の末
又
(
また
)
は十二月の初めにも、夕立めいた雲が赤城方面から押寄せて、寒い北風と共にぱらぱらと白いものが舞い落ちることはある。それは
霰
(
あられ
)
であって土地の人は
風花
(
かざはな
)
と呼んでいる。
山と村
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
いづくとも無く
風花
(
かざはな
)
の生れ来て
六百五十句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
日ねもすの
風花
(
かざはな
)
淋しからざるや
五百五十句
(新字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
▼ もっと見る
風花
(
かざはな
)
の今日をかなしと思ひけり
六百五十句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
溝板の上につういと
風花
(
かざはな
)
が
六百五十句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
“風花”の解説
風花(かざはな、かざばな)は、晴天時に雪が風に舞うようにちらちらと降ること。あるいは山などに降り積もった雪が風によって飛ばされ(地吹雪)、小雪がちらつく現象のこと。からっ風で有名な静岡県や群馬県でよく見られる。
冬型の気圧配置が強まり、大陸から日本列島に寒気が押し寄せてくると日本海側で雪が降るが、その雪雲の一部が日本列島の中央にある山脈を越え、太平洋側に流れ込んできたときに風花が見られる。
(出典:Wikipedia)
風
常用漢字
小2
部首:⾵
9画
花
常用漢字
小1
部首:⾋
7画
“風”で始まる語句
風
風情
風邪
風采
風呂
風体
風呂敷
風貌
風靡
風呂敷包