あらた)” の例文
旧字:
「今日、大司馬の栄爵えいしゃくを賜わった。近いうちに、何か、吉事があると、おまえ達が預言したとおりだった。祈祷のしるしはまことにあらたかなもんだ。おまえ達にも、恩賞をわけてつかわすぞ」
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なにがあらたかじゃというて、清水寺の観世音さまほど、世に顕かなほとけはない。あそこへ、祈願をこめて、やがて三七日に近い頃、なんと、武蔵めに、ちゃんと行き会わせて下されたではないか。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)