“栄爵”の読み方と例文
読み方割合
えいしゃく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのほか、彼につながる一門の長幼縁者は端にいたるまで、みな金紫きんし栄爵えいしゃくにあずかって、わが世の春に酔っていた。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
聞けば、孔明はこんど皇帝の補佐たる丞相じょうしょうの任についたそうだが、彼を始め、蜀朝の文武は、栄爵えいしゃくに甘んじて、もう戦争の苦しみなどは、ひそかにいとっておるんじゃないか。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「今日、大司馬の栄爵えいしゃくを賜わった。近いうちに、何か、吉事があると、おまえ達が預言したとおりだった。祈祷のしるしはまことにあらたかなもんだ。おまえ達にも、恩賞をわけてつかわすぞ」
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)