“栄之”の読み方と例文
読み方割合
えいし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
春章しゅんしょう写楽しゃらく豊国とよくには江戸盛時の演劇を眼前に髣髴ほうふつたらしめ、歌麿うたまろ栄之えいしは不夜城の歓楽に人をいざなひ、北斎ほくさい広重ひろしげは閑雅なる市中しちゅうの風景に遊ばしむ。
浮世絵の鑑賞 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
暗澹あんたんたる燈火の下で、栄之えいしの絵にあるような、淋しい気品のある美人が踊っている。その両袖にしかと抱いているのは人形の首——ではない、乾坤山日本寺けんこんざんにほんじの羅漢様の首。
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
栄之えいしの描いた時もそうだった。衣裳は俺が買ってやったものだった。
一枚絵の女 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)