顔容かほかたち)” の例文
旧字:顏容
吉野は顔容かほかたちちつとも似ては居ないが、その笑ふ時の目尻の皺が、うやら、死んだ浩一——静子の許嫁——を思出させた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
の方にうるはしき声して、此の軒しばし恵ませ給へといひつつ入り来るを、あやしと見るに、年は廿はたちにたらぬ女の、顔容かほかたち三一かみのかかりいとにほひやかに、三二遠山ずりの色よききぬ