には)” の例文
残燈もろくも消えて徳川氏の幕政空しく三百年の業をのこし、天皇親政の曙光漸くのぼりて、大勢にはかに一変し、事々物々其相を改めざるはなし。
我はそなたの仕合はせとあらば、手離して上げまするも苦しからじなど、独言ひとりごちたまふを聞く我は、にはかに心強うなりて。
葛のうら葉 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
爰に於て俳諧のにはかに、成熟するあり、更に又た戯曲小説等の発生するあり。