“面隠”のいろいろな読み方と例文
旧字:面隱
読み方割合
おもがくし20.0%
おもがく20.0%
おもてがく20.0%
つらかく20.0%
つらがく20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つつましい女が、身をもっせまるような甘美なところもあり、なかなか以て棄てがたい歌である。「面隠さるる」は面隠おもがくしをするように自然になるという意。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
玉勝間たまかつまはむといふはたれなるかへるときさへ面隠おもがくしする 〔巻十二・二九一六〕 作者不詳
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
笠、面隠おもてがくしまでが同じだった。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこを、二日目の宵立ちに出た時は、旅合羽のすそに、鉄こじりを見せ、面隠つらかくしの笠寒い素わらじの指先を、江戸へ向け返して、田所町へ。——そして
雲霧閻魔帳 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
日蔭の身に離されぬ面隠つらがくしの笠を眉深まぶかにして、あぎとの紐を結びながら、今、神田濠の茶屋をスタスタ出て行ったのは大月玄蕃だった。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)