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面紗
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ヴエール
ふりがな文庫
“
面紗
(
ヴエール
)” の例文
アルバノ、フラスカアチの少女の群は、髮を編みて、
銀
(
しろがね
)
の
箭
(
や
)
にて留め、薄き
面紗
(
ヴエール
)
の端を、やさしく
髻
(
もとゞり
)
の上にて結びたり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
顔は
奈何
(
どう
)
でも構はぬが、十八歳で姿の好い女、
曙色
(
あけぼのいろ
)
か浅緑の簡単な洋服を着て、
面紗
(
ヴエール
)
をかけて、音のしない様に綿を厚く入れた足袋を穿いて、始終無言でなければならぬ。
葬列
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
その後の状態を観察しようとして
面紗
(
ヴエール
)
や皮手袋を用意して、酒倉の脇を抜けようすると、馬に荷を積んでゐたひとりの若者が、これから山向うの竜巻村まで赴くのであるが
夜見の巻:「吾が昆虫採集記」の一節
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
彼女の紫色の乘馬服は殆んど地にすれ/\に引き、
面紗
(
ヴエール
)
は微風の中に長々となびいてゐた。その
透
(
す
)
き通つた
襞
(
ひだ
)
に混じり、それを透して房々とした漆黒の
捲毛
(
まきげ
)
がきら/\輝いてゐた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
面
常用漢字
小3
部首:⾯
9画
紗
漢検準1級
部首:⽷
10画
“面”で始まる語句
面
面白
面影
面目
面持
面喰
面倒
面色
面長
面当