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青蚊帳
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あおがや
ふりがな文庫
“
青蚊帳
(
あおがや
)” の例文
いいえ、でも、その
青蚊帳
(
あおがや
)
に写した幻燈のような、ぼやけた思い出が奇妙にも私には年一年と
愈々
(
いよいよ
)
はっきりして参るような気がするのでございます。
葉
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
秋の半ばになってもまだ四辺を深く木立が囲んで居るので、油断のならない程、大粒な縞蚊などが絶えないので夏のまま、
矢張
(
やは
)
り
青蚊帳
(
あおがや
)
を釣るのであった。
かやの生立
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
暁闇
(
ぎょうあん
)
が
萩
(
はぎ
)
のしずれに漂っていた。小蝶が
幾羽
(
いくつ
)
もつばさを畳んで眠っていた。
離家
(
はなれ
)
の明けてある戸をはいってゆくと、薄暗い
青蚊帳
(
あおがや
)
の中に、大きな顔がすっかりゆるんでいた。
旧聞日本橋:09 木魚の配偶
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
上目瞼は薄黒い皺のまま大きな眼球の上に高まって、鼻柱と頬骨との間の眼下の筋肉の著しいたるみは、丁度、色の
褪
(
あ
)
せ切った
青蚊帳
(
あおがや
)
の古い端片れを
吊
(
さ
)
げた様に見えた。
かやの生立
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
青
常用漢字
小1
部首:⾭
8画
蚊
常用漢字
中学
部首:⾍
10画
帳
常用漢字
小3
部首:⼱
11画
“青”で始まる語句
青
青年
青々
青苔
青柳
青葉
青梅
青山
青白
青銅