青笹あおざさ)” の例文
看板の魚は、青笹あおざさの葉をあぎとにはさんだたいであった。私達は、しばらく、その男達が面白い身ぶりでかまぼこをこさえている手つきに見とれていた。
風琴と魚の町 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
ザシキワラシ。二十二さい。アツレキ三十一年二月七日、表、日本岩手県上閉伊かみへい青笹あおざさあざ瀬戸二十一番戸伊藤万太の宅、八畳座敷中に故なくしてほしいままに出現して万太の長男千太、八歳を
一 遠野郷とおのごうは今の陸中上閉伊かみへい郡の西の半分、山々にて取りかこまれたる平地なり。新町村しんちょうそんにては、遠野、土淵つちぶち附馬牛つくもうし、松崎、青笹あおざさ上郷かみごう小友おとも綾織あやおり鱒沢ますざわ宮守みやもり達曾部たっそべの一町十ヶ村に分かつ。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)